夏目漱石俳句集 <五十音順> お


夏目漱石俳句集


<五十音順>





おい 追付て吾まづ掬ぶ清水かな 1961
老ぬるを蝶に背いて繰る糸や 722
追羽子や君稚児髷の黒眼勝 1522
追分で引き剥がれたる寒かな 1770
おう 応永の昔しなりけり塚の霜 428
応々と取次に出ぬ火燵哉 441
負ふ草に夕立早く逼るなり 2107
黄檗の僧今やなし千秋寺 95
おお 大岩や二つとなつて秋の滝 236
大方はおなじ顔なる蛙かな 2508
大食を上座に粟の飯黄なり 1733
大空や霞の中の鯨波の声 598
大滝を北へ落すや秋の山 247
大鼓芙蓉の雨にくれ易し 2002
大粒な霰にあひぬうつの山 509
大手より源氏寄せたり青嵐 1216
大藪や数を尽して蜻蛉とぶ 101
大雪や壮夫羆を護て帰る 301
大弓やひらりひらりと梅の花 42
おか 御かくれになつたあとから鶏頭かな 2299
岡持の傘にあまりて春の雨 2479
おき 起きぬ間に露石去にけり今朝の秋 2268
起きもならぬわが枕辺や菊を待つ 2147
おく 御車を返させ玉ふ桜かな 553
おくれたる一本桜憐なり 2074
おけ 槽底に魚あり沈む心太 1218
桶の尻干したる垣に春日哉 2343
おこ 厳かに松明振り行くや星月夜 2300
おさ 御降に閑なる床や古法眼 1912
御降になるらん旗の垂れ具合 1910
おし 御死にたか今少ししたら蓮の花 189
押分る芒の上や秋の空 1993
おそ 恐らくば東風に風ひくべき薄着 1068
恐る恐る芭蕉に乗つて雨蛙 1286
恐ろしき岩の色なり玉霰 1473
恐ろしや経を血でかく朧月 634
おた 男滝女滝上よ下よと木の葉かな 119
お立ちやるかお立ちやれ新酒菊の花 113
おち 落ち合ひて新酒に名乗る医者易者 1417
遠近の砧に雁の落るなり 2015
落ちさまに虻を伏せたる椿哉 1071
落ちし雷を盥に伏せて鮓の石 1829
落付や疝気も一夜薬喰 373
落椿重なり合ひて涅槃哉 2352
落ちて来て露になるげな天の川 1229
落ち延びて只一騎なり萩の原 897
おつ 落つるなり天に向つて揚雲雀 701
おて 御天守の鯱いかめしき霰かな 547
おと 御堂まで一里あまりの霞かな 2116
音もせで水流れけり木下闇 1227
踊りけり拍子をとりて月ながら 1386
衰に夜寒逼るや雨の音 2128
おな 御名残の新酒とならば戴かん 955
同じ橋三たび渡りぬ春の宵 2324
おの 尾上より風かすみけり燧灘 791
おひ 夥し窓春の風門春の水 1134
おほ 朧の夜五右衛門風呂にうなる客 667
朧故に行衛も知らぬ恋をする 780
朧夜や顔に似合ぬ恋もあらん 1087
おみ 女郎花土橋を二つ渡りけり 1669
女郎花馬糞について上りけり 1668
女郎花を男郎花とや思ひけん 1862
おも 思ひ切つて五分に刈りたる袷かな 1377
思ひ切つて更け行く春の独りかな 1893
思ひきや花にやせたる御姿 929
思ひけり既に幾夜の蟋蟀 2207
思ひ出すは古白と申す春の人 771
思ふ事只一筋に乙鳥かな 171
面白し雪の中より出る蘇鉄 1015
おや 親方と呼びかけられし毛布哉 1496
御館のつらつら椿咲にけり 650
親子してことりともせず冬籠 1048
親の名に納豆売る児の憐れさよ 485
親一人子一人盆のあはれなり 69
親を持つ子のしたくなき秋の旅 10
およ 泳ぎ上がり河童驚く暑かな 1116
おり 折り添て文にも書かず杜若 1186
折り焚きて時雨に弾かん琵琶もなし 974
おれ 折釘に掛けし春著や五つ紋 1785
おろ 愚かければ独りすゞしくおはします 1832
おん 恩給に事足る老の黄菊かな 1997
恩給に事を欠かでや種瓢 1394
温泉に信濃の客や春を待つ 2459
温泉の門に師走の熟柿かな 1335
温泉や水滑かに去年の垢 1349
温泉湧く谷の底より初嵐 1662
御曹司女に化けて朧月 1896
女うつ鼓なるらし春の宵 2040
女倶して舟を上るや梅屋敷 1603
女して結はす水仙粽哉 2283
女の子十になりけり梅の花 2448
女の子発句を習ふ小春哉 341
女らしき虚無僧見たり山桜 751


  


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