夏目漱石俳句集 <五十音順> や


夏目漱石俳句集


<五十音順>





やえ 八重にして芥子の赤きぞ恨みなる 1187
やか 家形船着く桟橋の柳哉 2376
やかましき姑健なり年の暮 1500
やき 焼芋を頭巾に受くる和尚哉 431
やす 安々と海鼠の如き子を生めり 1772
やせ 痩馬に山路危き氷哉 468
痩馬の尻こそはゆし秋の蠅 83
やつ 八時の広き畑打つ一人かな 1129
やと 宿かりて宮司が庭の紅葉かな 145
やな 柳あり江あり南画に似たる吾 1079
柳ありて白き家鴨に枝垂たり 1153
柳垂れて江は南に流れけり 754
柳ちりて長安は秋の都かな 895
柳散り柳散りつゝ細る恋 1424
柳ちるかたかは町や水のおと 65
柳ちる紺屋の門の小川かな 77
柳芽を吹いて四条のはたごかな 2437
やの 家の棟や春風鳴つて白羽の矢 594
やひ 矢響の只聞ゆなり梅の中 43
やふ 藪陰に涼んで蚊にぞ喰はれける 14
藪影や魚も動かず秋の水 97
藪陰や濡れて立つ鳥蕎麦の花 2198
藪近し椽の下より筍が 1206
藪の梅危く咲きぬ二三輪 1625
やま 病あり二日を籠る置炬燵 1320
病癒えず蹲る夜の野分かな 1425
山陰に熊笹寒し水の音 409
山里は割木でわるや鏡餅 574
山里や一斗の粟に貧ならず 1253
山里や今宵秋立つ水の音 1665
山三里桜に足駄穿きながら 726
山路来て馬やり過す小春哉 476
山路来て梅にすくまる馬上哉 684
山四方菊ちらほらの小村哉 210
山四方中を十里の稲莚 98
山城や乾にあたり春の水 772
山高し動ともすれば春曇る 1144
山寺に太刀を頂く時雨哉 426
山寺に湯ざめを悔る今朝の秋 1241
山寺や冬の日残る海の上 480
大和路や紀の路へつゞく菫草 688
山鳴るや瀑とうとうと秋の風 234
山の雨案内の恨む紅葉かな 228
山の上に敵の赤旗霞みけり 1090
山の温泉や欄に向へる鹿の面 1976
山は残山水は剰水にして残る秋 922
山吹に里の子見えぬ田螺かな 583
山吹の淋しくも家の一つかな 794
山伏の関所へかゝる桜哉 2060
山伏の並ぶ関所や梅の花 677
山紅葉雨の中行く瀑見かな 232
やむ 病むからに行燈の華の夜を長み 1414
病む頃を雁来紅に雨多し 1392
病む人に鳥鳴き立る小春哉 299
病む人の巨燵離れて雪見かな 39
病む日又簾の隙より秋の蝶 2138
やめ 病める人枕に倚れば瓶の梅 2481
やも 孀の家独り宿かる夜寒かな 222
やや 稍遅し山を背にして初日影 1346
稍寒の鏡もなくに櫛る 2136
やよ やよ海鼠よも一つにては候まじ 200
やり 遣羽子や君稚子髷の黒目勝 1522
鑓水の音たのもしや女郎花 1672
やん 病んで一日枕にきかん時鳥 1807
病んで来り病んで去る吾に案山子哉 2196
病んで夢む天の川より出水かな 2244
病んでより白萩に露の繁く降る事よ 2139


  


Copyright(C) まさじ (Masaji) 2009-

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