夏目漱石俳句集 <五十音順> た


夏目漱石俳句集


<五十音順>





たい 鯛切れば鱗眼を射る稍寒み 2137
大慈寺の山門長き青田かな 866
大将は五枚しころの寒さかな 1000
大食を上座に粟の飯黄なり 1733
大切に秋を守れと去りにけり 2161
橙も黄色になりぬ温泉の流 2460
大纛や霞の中を行く車 1077
大輪の菊を日に揺る車かな 2088
たか 誰が家ぞ白菊ばかり乱るゝは 204
鷹狩や時雨にあひし鷹のつら 336
高き花見上げて過ぎぬ角屋敷 2367
誰袖や待合らしき春の雨 2344
宝寺の隣に住んで桜哉 2444
焚かんとす枯葉にまじる霰哉 1328
たき 滝遠近谷も尾上も野分哉 258
瀑暗し上を日の照るむら紅葉 242
瀑五段一段毎の紅葉かな 239
滝壺に寄りもつかれぬ落葉かな 117
滝に乙鳥突き当らんとしては返る 1092
瀑半分半分をかくす紅葉かな 245
焚火して居眠りけりな網代守 364
たく たく駝して石を除くれば春の水 2263
たく駝呼んで突ばい据ぬ木瓜の花 1655
たけ 竹一本葉四五枚に冬近し 2447
茸狩や鳥居の赤き小松山 206
竹四五竿をりをり光る蛍かな 801
竹の垣結んで春の庵哉 2340
筍は鑵詰ならん浅き春 2403
筍や思ひがけなき垣根より 1181
竹藪に雉子鳴き立つる鷹野哉 360
竹藪の青きに梅の主人哉 2327
たこ 章魚眠る春潮落ちて岩の間 676
たす 扶け起す萩の下より鼬かな 2026
扶けられて驢背危し雪の客 1031
たそ たそがれに参れと菊の御使ひ 2149
黄昏の梅に立ちけり絵師の妻 1574
たた たゞ一羽来る夜ありけり月の雁 2222
叩かれて昼の蚊を吐く木魚哉 498
只寒し天狭くして水青く 1474
只寒し封を開けば影法師 1877
忠度を謡ふ隣や春の宵 2500
たゞ一つ湯婆残りぬ室の隅 2089
たゝむ傘に雪の重みや湯屋の門 2038
たち 立枯の唐黍鳴つて物憂かり 1402
太刀佩て恋する雛ぞむつかしき 1111
太刀佩くと夢みて春の晨哉 731
橘や通るは近衛大納言 844
太刀一つ屑屋に売らん年の暮 346
立ん坊の地団太を踏む寒かな 1527
たつ 立秋の風に光るよ蜘蛛の糸 1996
立秋の紺落ち付くや伊予絣 2134
立て見たり寐て見たり又酒を煮たり 1214
たて 立て懸て蛍這ひけり草箒 1176
立籠る上田の城や冬木立 1026
竪に見て事珍らしや秋の山 2162
蓼痩せて辛くもあらず温泉の流 1677
たと 炭団いけて雪隠詰の工夫哉 1768
たな 棚経や若い程猶哀れ也 188
七夕の女竹を伐るや裏の藪 1693
たに 谷川の左右に細き刈田哉 213
谷底の湯槽を出るやうそ寒み 1664
谷の家竹法螺の音に時雨けり 534
谷深し出る時秋の空小し 193
谷深み杉を流すや冬の川 1465
たぬ 狸化けぬ柳枯れぬと心得て 1103
たね 種卸し種卸し婿と舅かな 748
たの 楽しんで蓋をあくれば干鱈哉 1510
田の中に一坪咲いて窓の蓮 1941
たのまれて戒名選む鶏頭哉 2275
頼もうと竹庵来たり梅の花 756
たのもしき梅の足利文庫かな 1543
たは 駄馬つゞく阿蘇街道の若葉かな 793
たひ 旅に寒し春を時雨れの京にして 1922
旅にして申訳なく暮るゝ年 1340
旅にやむ夜寒心や世は情 2129
旅に病んで菊恵まるゝ夕哉 294
旅の秋高きに上る日もあらん 1761
旅の旅宿に帰れば天長節 250
旅人の台場見て行く霞かな 591
たま たまさかに据風呂焚くや冬の雨 1478
玉章や袖裏返す土用干 837
玉葱の煮えざるを焦つ火鉢哉 1525
たむ 手向くべき線香もなくて暮の秋 1825
ため 溜池に蛙闘ふ卯月かな 1179
たる 樽柿の渋き昔しを忘るゝな 1262
達磨忌や達磨に似たる顔は誰 320
達磨傲然として風に嘯く鳳巾 1096
たれ 垂れかゝる萩静かなり背戸の川 896
たん 端渓に菊一輪の机かな 1999
短冊に元禄の句や京の春 1881
端然と恋をして居る雛かな 764
断礎一片有明桜ちりかゝる 577
檀築て北斗祭るや剣の霜 615
暖に乗じ一挙虱をみなごろしにす 1095
湯婆とは倅のつけし名なるべし 454


  


Copyright(C) まさじ (Masaji) 2009-

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