夏目漱石俳句集 <五十音順> さ


夏目漱石俳句集


<五十音順>





さい 西行の白状したる寒さ哉 378
西行も笠ぬいで見る富士の山 3
催馬楽や縹渺として島一つ 601
祭文や小春治兵衛に暮るゝ秋 913
塞を出てあられしたゝか降る事よ 1318
さえ 冴返る頃を御厭ひなさるべし 535
茶煙禅榻外は師走の日影哉 522
さお 棹さして舟押し出すや春の川 1152
竿になれ鉤になれ此処へおろせ雁 1326
さか 酒菰の泥に氷るや石蕗の花 332
槎牙として素琴を圧す梅の影 1638
咲たりな花山続き水続き 176
さき 桜ちる南八男児死せんのみ 177
さく 酒買ひに里に下るや鹿も聞き 2042
さけ 酒醒て梅白き夜の冴返る 680
酒少し徳利の底に夜寒哉 2430
酒少し参りて寐たる夜寒哉 2431
酒なくて詩なくて月の静かさよ 885
酒に女御意に召さずば花に月 268
酒苦く蒲団薄くて寐られぬ夜 1061
酒の燗此頃春の寒き哉 2411
酒を呼んで酔はず明けたり今朝の春 1345
ささ 刺さずんば已まずと誓ふ秋の蚊や 1292
山茶花の折らねば折らで散りに鳧 131
山茶花の垣一重なり法華寺 513
山茶花や亭をめぐりて小道あり 1776
さし 坐して見る天下の秋も二た月目 2163
さつ 颯と打つ夜網の音や春の川 1368
さと 座と襟を正して見たり更衣 1849
里神楽寒さにふるふ馬鹿の面 352
里の子の猫加へけり涅槃像 707
里の子の草鞋かけ行く梅の枝 561
里の灯を力によれば燈籠かな 1917
さみ 淋しいな妻ありてこそ冬籠 201
淋しくば鳴子をならし聞かせうか 1302
淋しくもまた夕顔のさかりかな 848
五月雨ぞ何処まで行ても時鳥 185
さみだれに持ちあつかふや蛇目傘 11
五月雨の壁落しけり枕元 1197
五月雨の弓張らんとすればくるひたる 1213
五月雨や鏡曇りて恨めしき 938
五月雨や小袖をほどく酒のしみ 1196
五月雨や主と云はれし御月並 2082
五月雨やももだち高く来る人 2098
五月雨や四つ手繕ふ旧士族 1198
さむ 寒き夜や馬は頻りに羽目を蹴る 330
さめ 覚めて見れば客眠りけり炉のわきに 1014
さめやらで追手のかゝる蒲団哉 435
さも さもあらばあれ時鳥啼て行く 803
さよ 小夜時雨眠るなかれと鐘を撞く 1859
さら さらさらと衣を鳴らして梅見哉 1584
さらさらと栗の落葉や鶪の声 1010
さらさらと護謨の合羽に秋の雨 1743
さらさらと筮竹もむや春の雨 646
さり 去りとてはむしりもならず赤き菊 1306
さる 百日紅浮世は熱きものと知りぬ 857
され 去ればにや男心と秋の空 261
さわ 早蕨の拳伸び行く日永哉 2378
さん 酸多き胃を患ひてや秋の雨 2001
三階に独り寐に行く寒かな 1822
三十六峰我も我もと時雨けり 265
三条の上で逢ひけり朧月 1362
山勢の蜀につらなる小春かな 1001
去ん候是は名もなき菊作り 256
山賊の顔のみ明かき榾火かな 1819
三どがさをまゝよとひたす清水かな 1962
三方は竹緑なり秋の水 96
山門や月に立たる鹿の角 1980


  


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