夏目漱石俳句集 <五十音順> き


夏目漱石俳句集


<五十音順>





きえ 消にけりあわたゞしくも春の雪 586
帰燕いづくにか帰る草茫々 104
きお 勢ひひく逆櫓は五丁鯨舟 128
きか 器械湯の石炭臭しむら時雨 992
聞かばやと思ふ砧を打ち出しぬ 1700
きき 黄菊白菊酒中の天地貧ならず 136
桔梗活けて宝生流の指南かな 2025
きく 菊活けて内君転た得意なり 956
菊一本画いて君の佳節哉 2308
菊咲て通る路なく逢はざりき 951
菊提て乳母在所より参りけり 267
菊地路や麦を刈るなる旧四月 1210
菊作り門札見れば左京かな 2151
菊作る奴がわざの接木かな 1427
菊に猫沈南蘋を招きけり 1748
菊に結へる四っ目の垣もまだ青し 1998
菊の雨われに閑ある病哉 2238
菊の色縁に未し此晨 2239
菊の宴に心利きたる下部かな 2160
菊の香や幾鉢置いて南縁 2232
菊の香や晋の高士は酒が好き 137
菊の香や故郷遠き国ながら 269
菊の頃なれば帰りの急がれて 1304
菊の花硝子戸越に見ゆる哉 2451
きこ 聞かふとて誰も待たぬに時鳥 2
きし 雉子の声大竹原を鳴り渡る 661
汽車去つて稲の波うつ畑かな 86
汽車を逐て煙這行枯野哉 1003
きそ 着衣始め紫衣を給はる僧都あり 635
きた 北側は杉の木立や秋の山 1675
北側を稲妻焼くや黒き雲 1298
北に向いて書院椽あり秋海棠 1245
北窓は鎖さで居たり月の雁 2009
きつ 佶倔な梅を画くや謝春星 1600
きて 来て見れば長谷は秋風ばかり也 1230
きぬ 絹団扇墨画の竹をかゝんかな 859
衣擣つて郎に贈らん小包で 891
きぬぎぬの鐘につれなく冴え返る 738
きぬぎぬや裏の篠原露多し 931
砧うつ真夜中頃に句を得たり 1385
衣脱だ帝もあるに火燵哉 398
きの 昨日しぐれ今日又しぐれ行く木曾路 335
きは 黄ばみたる杉葉に白き燈籠哉 1237
きひ 黍遠し河原の風呂へ渡る人 2102
黍行けば黍の向ふに入る日かな 2103
きま 木枕の堅きに我は夜寒哉 225
きみ 君帰らず何処の花を見にいたか 783
君が琴塵を払へば鳴る秋か 2221
君が名や硯に書いては洗ひ消す 934
君が代や年々に減る厄払 399
君が代や夜を長々と瀑の夢 251
君逝きて浮世に花はなかりけり 28
きや 客人を書院に寐かす夜寒哉 223
客僧の獅噛付たる火鉢哉 354
客となつて沢国に雁の鳴く事多し 2014
客に賦あり墨磨り流す月の前 1121
木屋丁や三筋になつて春の川 2446
伽羅焚て君を留むる朧かな 631
きゆ 旧道や焼野の匂ひ笠の雨 714
きよ 業終へぬ写経の事や尽くる春 2415
京音の紅梅ありやと尋ねけり 1613
今日ぞ知る秋をしきりに降りしきる 1260
鏡台の主の行衛や塵埃 34
京に帰る日も近付いて黄菊哉 2175
京に行かば寺に宿かれ時鳥 1787
京の菓子は唐紅の紅葉哉 1765
京や如何に里は雪積む峰もあり 340
今日よりは誰に見立ん秋の月 37
京楽の水注買ふや春の町 2346
玉か石か瓦かあるは秋風か 878
局に閑あり静かに下す春の石 2397
玉蘭と大雅と語る梅の花 1550
玉碗に茗甘なうや梅の宿 2341
清げなる宮司の面や梅の花 1608
清水や石段上る綿帽子 456
きら 吉良殿のうたれぬ江戸は雪の中 1013
きり 桐かれて洩れ来る月の影多し 1355
霧黄なる市に動くや影法師 1826
きりぎりすの昔を忍び帰るべし 1827
切口に冷やかな風の厠より 2274
切口の白き芭蕉に氷りつく 1329
霧晴るゝ瀑は次第に現はるゝ 246
きを 妓を拉す二重廻しや梅屋敷 1581
きん 銀燭にから紅ひの牡丹哉 293
錦帯の擬宝珠の数や春の川 560
金泥の鶴や朱塗の屠蘇の盃 1431
金泥もて法華経写す日永哉 1123
銀屏に墨もて梅の春寒し 2399
金屏を幾所かきさく猫の恋 665
銀屏を後ろにしたり水仙花 975
金平のくるりくるりと鳳巾 745
金襴の軸懸け替て春の風 1147


  


Copyright(C) まさじ (Masaji) 2009-

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック