夏目漱石俳句集 <五十音順> い


夏目漱石俳句集


<五十音順>





いあ 居合抜けば燕ひらりと身をかはす 671
いい 飯蛸と侮りそ足は八つあると 2055
飯蛸の頭に兵と吹矢かな 681
飯蛸の一かたまりや皿の藍 2053
飯蛸や膳の前なる三保の松 2054
いえ 家あり一つ春風春水の真中に 774
家富んで窓に小春の日陰かな 1024
家も捨て世も捨てけるに吹雪哉 424
家を出て師走の雨に合羽哉 1330
いか いかめしき門を這入れば蕎麦の花 1711
いき 勢ひやひしめく江戸の年の市 400
生き返り御覧ぜよ梅の咲く忌日 1101
生き返るわれ嬉しさよ菊の秋 2148
生きて仰ぐ空の高さよ赤蜻蛉 2155
生残る吾恥かしや鬢の霜 2133
いく いくさやんで菊さく里に帰りけり 2522
いけ 生垣の上より語る小春かな 1021
生垣の隙より菊の渋谷かな 2233
生垣の丈かり揃へ晴るゝ秋 1396
活けて見る光琳の画の椿哉 2408
いさ いざ梅見合点と端折る衣の裾 1546
いざや我虎穴に入らん雪の朝 545
いし 石打てばかららんと鳴る氷哉 1509
礎に砂吹きあつる野分かな 1808
石段の一筋長き茂りかな 2278
石の山凩に吹かれ裸なり 1468
石橋の穴や蓮ある向側 1946
異人住む赤い煉瓦や棕櫚の花 830
いそ いそがしや霰ふる夜の鉢叩 511
いた いたつきも怠る宵や秋の雨 2228
いたつきも久しくなりぬ柚は黄に 2193
いたづらに書きたるものを梅とこそ 2493
いたづらに菊咲きつらん故郷は 254
いち 一群や北能州へ帰る雁 705
一山や秋色々の竹の色 2157
無花果や竿に草紙を縁の先 2251
一大事も糸瓜も糞もあらばこそ 1848
市中に君に飼はれて鳴く蛙 790
市中は人様々の師走哉 317
市に入る花売憩う清水かな 1957
市の灯に美なる苺を見付たり 1839
一八の家根をまはれば清水かな 1947
いち早き梅を見付けぬ竹の間 2456
いち早く紅梅咲きぬ下屋敷 1617
一木二木はや紅葉るやこの鳥居 264
一里行けば一里吹くなり稲の風 99
一輪は命短かし帰花 344
一輪を雪中梅と名けけり 1641
いつ いつか溜る文殻結ふや暮の春 2069
一斎の小鼻動くよ梅花飯 1568
一尺の梅を座右に置く机 1356
一張の琴鳴らし見る落花哉 2395
五つ紋それはいかめし桐火桶 449
一燈の青幾更ぞ瓶の梅 2480
一東の韻に時雨るゝ愚庵かな 1307
いて 温泉湧く谷の底より初嵐 1662
いと 糸印の読み難きを愛す梅の翁 1633
井戸縄の氷りて切れし朝哉 470
井戸の水汲む白菊の晨哉 2226
いな 稲妻に近き住居や病める宵 2277
稲妻に近くて眠り安からず 2270
稲妻に行手の見えぬ広野かな 880
稲妻の砕けて青し海の上 1791
稲妻の目にも留らぬ勝負哉 1736
稲妻の宵々毎や薄き粥 2269
稲妻やをりをり見ゆる滝の底 68
いぬ 犬去つてむつくと起る蒲公英が 687
いね 稲刈りてあないたはしの案山子かも 197
稲熟し人癒えて去るや温泉の村 2199
稲の香や月改まる病心地 2176
居眠るや黄雀堂に入る小春 1023
いの いの字よりはの字むつかし梅の花 1119
いは 医はやらず歌など撰し冬籠 1049
いへ 韋編断えて夜寒の倉に束ねたる 1714
いも 芋洗ふ女の白き山家かな 216
妹が文候二十続きけり 203
芋の葉をごそつかせ去る鹿ならん 1978
いや 苟くも此蓬莱を食ふ勿れ 525
いろ 色々の雲の中より初日出 1352
色鳥や天高くして山小なり 100
いわ 巌影に本堂くらき寒かな 1455
岩清水十戸の村の筧かな 1964
岩高く見たり牡鹿の角二尺 1986
岩にたゞ果敢なき蠣の思ひ哉 415
岩を廻る水に浅きを恨む春 1063


  


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