夏目漱石俳句集 <制作年順> 年月不詳 (2500~2527)


夏目漱石俳句集


<制作年順>





年月不詳

2500 忠度を謡ふ隣や春の宵

2501 帰り路は鞭も鳴さぬ日永かな
2502 馬市の秣飛び散る春の風
2503 春雨や四国遍路の木賃宿
2504 野を焼た煙りの果は霞かな
2505 春の水馬の端綱をひたしけり
2506 鶯や障子あくれば東山
2507 鳴く蛙なかぬ蛙とならびけり
2508 大方はおなじ顔なる蛙かな
2509 遠雷や香の煙のゆらぐ程
2510 夏草の下を流るゝ清水かな

2511 蚊ばしらや断食堂の夕暮に
2512 蓮毎に来るべし新たなる夏
2513 そり橋の下より見ゆる蓮哉
2514 ひとむらの芒動いて立つ秋か
2515 びんに櫛そよと動きぬ今朝の秋
2516 うそ寒や綿入きたる小大名
2517 明けたかと思ふ夜長の月あかり
2518 吾猫も虎にやならん秋の風
2519 すゞなりの鈴ふきならす野分哉
2520 酔過ぎて新酒の色や虚子の顔

2521 長からぬ命をなくや秋の蝉
2522 いくさやんで菊さく里に帰りけり
2523 元禄の頃の白菊黄菊かな
2524 ふつゝかに生れて芋の親子かな
2525 行く年を隣の娘遂に嫁せず
2526 発句にもまとまらぬよな海鼠かな
2527 水仙や朝ぶろを出る妹が肌



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