夏目漱石俳句集

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zoom RSS 夏目漱石俳句集 <制作年順> 明治41年〜明治42年 (2044〜2114)

<<   作成日時 : 2009/12/01 19:01   >>

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夏目漱石俳句集


<制作年順>





明治41年(1908年)

2044 日毎踏む草芳しや二人連
2045 二人して雛にかしづく楽しさよ
2046 鼓打ちに参る早稲田や梅の宵
2047 青柳擬宝珠の上に垂るゝなり
2048 居士が家を柳此頃蔵したり
2049 門に立てば酒乞ふ人や帽に花
2050 鶯の日毎巧みに日は延びぬ

2051 吾に媚ぶる鶯の今日も高音かな
2052 勅額の霞みて松の間かな
2053 飯蛸の一かたまりや皿の藍
2054 飯蛸や膳の前なる三保の松
2055 飯蛸と侮りそ足は八つあると
2056 春の水たるむはづなを濡しけり
2057 連翹に小雨来るや八っ時分
2058 花曇り尾上の鐘の響かな
2059 籠の鳥に餌をやる頃や水温む
2060 山伏の関所へかゝる桜哉

2061 強力の笈に散る桜かな
2062 南天に寸の重みや春の雪
2063 真蒼な木賊の色や冴返る
2064 そゝのかす女の眉や春浅し
2065 塩辛を壺に探るや春浅し
2066 名物の椀の蜆や春浅し
2067 僧となつて鐘を撞いたら冴返る
2068 穴のある銭が袂に暮の春
2069 いつか溜る文殻結ふや暮の春
2070 逝く春や庵主の留守の懸瓢

2071 嫁がぬを日に白粉や春惜む
2072 垢つきし赤き手絡や春惜む
2073 春惜む人にしきりに訪はれけり
2074 おくれたる一本桜憐なり
2075 逝く春やそゞろに捨てし草の庵
2076 青柳の日に緑なり句を撰む
2077 短夜を交す言葉もなかりけり
2078 文を売りて薬にかふる蚊遣かな
2079 安産と涼しき風の音信哉
2080 二人寐の蚊帳も程なく狭からん

2081 青梅や空しき籠に雨の糸
2082 五月雨や主と云はれし御月並
2083 鮟鱇や小光が鍋にちんちろり
2084 まのあたり精霊来たり筆の先
2085 此の下に稲妻起る宵あらん
2086 朝寒や自ら炊ぐ飯二合
2087 公退や菊に閑ある雑司ケ谷
2088 大輪の菊を日に揺る車かな
2089 たゞ一つ湯婆残りぬ室の隅
2090 春色や暮れなんとして水深み

2091 一つ家を中に夜すがら五月雨るゝ
2092 垣老て虞美人草のあらはなる

明治42年(1909年)

2093 小袖着て思ひ思ひの春をせん
2094 初日の出しだいに見ゆる雲静か
2095 とかくして鶯藪に老いにけり
2096 空に消ゆる鐸のひゞきや春の塔
2097 俊寛と共に吹かるゝ千鳥かな
2098 五月雨やももだち高く来る人
2099 初秋の芭蕉動きぬ枕元
2100 春はものゝ句になり易し京の町

2101 手を分つ古き都や鶉鳴く
2102 黍遠し河原の風呂へ渡る人
2103 黍行けば黍の向ふに入る日かな
2104 草尽きて松に入りけり秋の風
2105 鞭鳴らす頭の上や星月夜
2106 なつかしき土の臭や松の秋
2107 負ふ草に夕立早く逼るなり
2108 高麗人の冠を吹くや秋の風
2109 秋の山に逢ふや白衣の人にのみ
2110 秋晴や山の上なる一つ松

2111 故郷を舞ひつゝ出づる霞かな
2112 動かざる一篁や秋の村
2113 帰り見れば蕎麦まだ白き稲みのる
2114 銅の牛の口より野分哉



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