夏目漱石俳句集

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zoom RSS 夏目漱石俳句集 <制作年順> 明治40年-1 (1910〜2000)

<<   作成日時 : 2009/12/01 16:00   >>

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夏目漱石俳句集


<制作年順>





明治40年(1907年)

1910 御降になるらん旗の垂れ具合

1911 隠れ住んで此御降や世に遠し
1912 御降に閑なる床や古法眼
1913 打つ畠に小鳥の影の屡す
1914 物いはぬ人と生れて打つ畠か
1915 長短の風になびくや花芒
1916 月今宵もろもろの影動きけり
1917 里の灯を力によれば燈籠かな
1918 春寒の社頭に鶴を夢みけり
1919 布さらす磧わたるや春の風
1920 屑買の垣より呼べば蝶黄なり

1921 香焚けば焚かざれば又来る蝶
1922 旅に寒し春を時雨れの京にして
1923 永き日や動き已みたる整時板
1924 加茂にわたす橋の多さよ春の風
1925 雀巣くふ石の華表や春の風
1926 花食まば鶯の糞も赤からん
1927 姫百合に筒の古びやずんど切
1928 恋猫の眼ばかりに痩せにけり
1929 藤の花に古き四尺の風が吹く
1930 若葉して又新なる心かな

1931 髪に真珠肌あらはなる涼しさよ
1932 時鳥厠半ばに出かねたり
1933 のうぜんの花を数へて幾日影
1934 看経の下は蓮池の戦かな
1935 蓮剪りに行つたげな椽に僧を待つ
1936 蓮に添へてぬめの白さよ漾虚集
1937 白蓮に仏眠れり磬落ちて
1938 生死事大蓮は開いて仕舞けり
1939 ほのぼのと舟押し出すや蓮の中
1940 蓑の下に雨の蓮を蔵しけり

1941 田の中に一坪咲いて窓の蓮
1942 夕蓮に居士渡りけり石欄干
1943 明くる夜や蓮を放れて二三尺
1944 蓮の欄舟に鋏を渡しけり
1945 蓮の葉に麩はとゞまりぬ鯉の色
1946 石橋の穴や蓮ある向側
1947 一八の家根をまはれば清水かな
1948 したゝりは歯朶に飛び散る清水かな
1949 宝丹のふたのみ光る清水かな
1950 苔清水天下の胸を冷やしけり

1951 ところてんの叩かれてゐる清水かな
1952 底の石動いて見ゆる清水哉
1953 二人して片足宛の清水かな
1954 懸崖に立つ間したゝる清水哉
1955 したゝりは襟をすくます清水かな
1956 両掛や関のこなたの苔清水
1957 市に入る花売憩う清水かな
1958 樟の香や村のはづれの苔清水
1959 澄みかゝる清水や小き足の跡
1960 法印の法螺に蟹入る清水かな

1961 追付て吾まづ掬ぶ清水かな
1962 三どがさをまゝよとひたす清水かな
1963 汗を吹く風は歯朶より清水かな
1964 岩清水十戸の村の筧かな
1965 かち渡る鹿や半ばに返り見る
1966 二三人砧も打ちぬ鹿の声
1967 寄りくるや豆腐の糟に奈良の鹿
1968 橋立や松一筋に秋の空
1969 抽んでゝ富士こそ見ゆれ秋の空
1970 鱸釣つて舟を蘆間や秋の空

1971 春の水岩ヲ抱イテ流レケリ
1972 花落チテ砕ケシ影ト流レケリ
1973 朝貌や惚れた女も二三日
1974 垣間見る芙蓉に露の傾きぬ
1975 秋風や走狗を屠る市の中
1976 山の温泉や欄に向へる鹿の面
1977 灯火を挑げて鹿の夜は幾時
1978 芋の葉をごそつかせ去る鹿ならん
1979 厠より鹿と覚しや鼻の息
1980 山門や月に立たる鹿の角

1981 ひいと鳴て岩を下るや鹿の尻
1982 水浅く首を伏せけり月の鹿
1983 見下して尾上に鹿のひとり哉
1984 行燈に奈良の心地や鹿の声
1985 漫寒の温泉も三度目や鹿の声
1986 岩高く見たり牡鹿の角二尺
1987 蕎麦太きもてなし振や鹿の角
1988 郡長を泊めてたまたま鹿の声
1989 宵の鹿夜明の鹿や夢短か
1990 暁に消ぬ可き月に鹿あはれ

1991 秋の空幾日迎いで京に着きぬ
1992 雲少し榛名を出でぬ秋の空
1993 押分る芒の上や秋の空
1994 秋の空鳥海山を仰ぎけり
1995 朝顔の今や咲くらん空の色
1996 立秋の風に光るよ蜘蛛の糸
1997 恩給に事足る老の黄菊かな
1998 菊に結へる四っ目の垣もまだ青し
1999 端渓に菊一輪の机かな
2000 杉垣に昼をこぼれて百日紅



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