夏目漱石俳句集

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zoom RSS 夏目漱石俳句集 <制作年順> 明治33年〜明治36年 (1780〜1850)

<<   作成日時 : 2009/12/01 13:08   >>

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夏目漱石俳句集


<制作年順>





明治33年(1900年)

1780 新しき願もありて今朝の春

1781 菜の花の隣もありて竹の垣
1782 鶯も柳も青き住居かな
1783 新しき畳に寐たり宵の春
1784 春の雨鍋と釜とを運びけり
1785 折釘に掛けし春著や五つ紋
1786 ひとり咲いて朝日に匂ふ葵哉
1787 京に行かば寺に宿かれ時鳥
1788 ふき通す涼しき風や腹の中
1789 秋風の一人をふくや海の上
1790 阿呆鳥熱き国にぞ参りける

1791 稲妻の砕けて青し海の上
1792 雲の峰風なき海を渡りけり
1793 赤き日の海に落込む暑かな
1794 日は落ちて海の底より暑かな
1795 空狭き都に住むや神無月
1796 柊を幸多かれと飾りけり
1797 屠蘇なくて酔はざる春や覚束な
1798 貧乏な進士ありけり時鳥

明治34年(1901年)

1799 絵所を栗焼く人に尋ねけり
1800 白金に黄金に柩寒からず

1801 凩の下にゐろとも吹かぬなり
1802 凩や吹き静まつて喪の車
1803 熊の皮の頭巾ゆゝしき警護かな
1804 吾妹子を夢みる春の夜となりぬ
1805 満堂の閻浮檀金や宵の春
1806 見付たる菫の花や夕明り
1807 病んで一日枕にきかん時鳥
1808 礎に砂吹きあつる野分かな
1809 角巾を吹き落し行く野分かな
1810 近けば庄屋殿なり霧のあさ

1811 後天後土菊匂はざる処なし
1812 栗を焼く伊太利人や道の傍
1813 栗はねて失せけるを灰に求め得ず
1814 渋柿やにくき庄屋の門構
1815 ほきとをる下駄の歯形や霜柱
1816 月にうつる擬宝珠の色やとくる霜
1817 茶の花や智識と見えて眉深し
1818 茶の花や読みさしてある楞伽経

明治35年(1902年)

1819 山賊の顔のみ明かき榾火かな
1820 花売に寒し真珠の耳飾

1821 なつかしの紙衣もあらず行李の底
1822 三階に独り寐に行く寒かな
1823 句あるべくも花なき国に客となり
1824 筒袖や秋の柩にしたがはず
1825 手向くべき線香もなくて暮の秋
1826 霧黄なる市に動くや影法師
1827 きりぎりすの昔を忍び帰るべし
1828 招かざる薄に帰り来る人ぞ

明治36年(1903年)

1829 落ちし雷を盥に伏せて鮓の石
1830 引窓をからりと空の明け易き

1831 ぬきんでゝ雑木の中や棕櫚の花
1832 愚かければ独りすゞしくおはします
1833 無人島の天子とならば涼しかろ
1834 短夜や夜討をかくるひまもなく
1835 更衣同心衆の十手かな
1836 ひとりきくや夏鶯の乱鳴
1837 蝙蝠や一筋町の旅芸者
1838 蝙蝠に近し小鍛冶が槌の音
1839 市の灯に美なる苺を見付たり
1840 玻璃盤に露のしたゝる苺かな

1841 能もなき教師とならんあら涼し
1842 蚊帳青く涼しき顔にふきつける
1843 更衣沂に浴すべき願あり
1844 薔薇ちるや天似孫の詩見厭たり
1845 楽寝昼寝われは物草太郎なり
1846 雪の峰雷を封じて聳えけり
1847 船此日運河に入るや雲の峰
1848 一大事も糸瓜も糞もあらばこそ
1849 座と襟を正して見たり更衣
1850 衣更て見たが家から出て見たが



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