夏目漱石俳句集

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zoom RSS 夏目漱石俳句集 <制作年順> 明治32年-2 (1541〜1660)

<<   作成日時 : 2009/12/01 02:38   >>

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夏目漱石俳句集


<制作年順>





明治32年(1899年)

1541 奈良漬に梅に其香をなつかしむ
1542 相伝の金創膏や梅の花
1543 たのもしき梅の足利文庫かな
1544 抱一は発句も読んで梅の花
1545 明た口に団子賜る梅見かな
1546 いざ梅見合点と端折る衣の裾
1547 夜汽車より白きを梅と推しけり
1548 死して名なき人のみ住んで梅の花
1549 法橋を給はる梅の主人かな
1550 玉蘭と大雅と語る梅の花

1551 村長の上座につくや床の梅
1552 梅の小路練香ひさぐ翁かな
1553 寄合や少し後れて梅の掾
1554 裏門や酢蔵に近き梅赤し
1555 一つ紋の羽織はいやし梅の花
1556 白梅や易を講ずる蘇東坡服
1557 蒟蒻に梅を踏み込む男かな
1558 梅の花千家の会に参りけり
1559 碧玉の茶碗に梅の落花かな
1560 粗略ならぬ服紗さばきや梅の主

1561 日当りや刀を拭ふ梅の主
1562 祐筆の大師流なり梅の花
1563 日をうけぬ梅の景色や楞伽窟
1564 とく起て味噌する梅の隣かな
1565 梅の花貧乏神の祟りけり
1566 駒犬の怒つて居るや梅の花
1567 筮竹に梅ちりかゝる社頭哉
1568 一斎の小鼻動くよ梅花飯
1569 封切れば月が瀬の梅二三片
1570 ものいはず童子遠くの梅を指す

1571 寒徹骨梅を娶ると夢みけり
1572 驢に乗るは東坡にやあらん雪の梅
1573 梅の詩を得たりと叩く月の門
1574 黄昏の梅に立ちけり絵師の妻
1575 髣髴と日暮れて入りぬ梅の村
1576 梅散るや源太の箙はなやかに
1577 月に望む麓の村の梅白し
1578 瑠璃色の空を控へて岡の梅
1579 落梅花水車の門を流れけり
1580 梅の下に槙割る翁の面黄也

1581 妓を拉す二重廻しや梅屋敷
1582 暁の梅に下りて嗽ぐ
1583 梅の花琴を抱いてあちこちす
1584 さらさらと衣を鳴らして梅見哉
1585 佩環の鏘然として梅白し
1586 戛と鳴て鶴飛び去りぬ闇の梅
1587 眠らざる僧の嚏や夜半の梅
1588 尺八のはたとやみけり梅の門
1589 宣徳の香炉にちるや瓶の梅
1590 古銅瓶に疎らな梅を活けてけり

1591 鉄筆や水晶刻む窓の梅
1592 墨の香や奈良の都の古梅園
1593 梅の宿残月硯を蔵しけり
1594 畠打の梅を繞ぐつて動きけり
1595 縁日の梅窮屈に咲きにけり
1596 梅の香や茶畠つゞき爪上り
1597 灯もつけず雨戸も引かず梅の花
1598 梅林や角巾黄なる売茶翁
1599 上り汽車の箱根を出て梅白し
1600 佶倔な梅を画くや謝春星

1601 雪隠の壁に上るや梅の影
1602 道服と吾妻コートの梅見哉
1603 女倶して舟を上るや梅屋敷
1604 梅の寺麓の人語聞こゆなり
1605 梅の奥に誰やら住んで幽かな灯
1606 円遊の鼻ばかりなり梅屋敷
1607 梅の中に且たのもしや梭の音
1608 清げなる宮司の面や梅の花
1609 月升つて枕に落ちぬ梅の影
1610 相逢ふて語らで過ぎぬ梅の下

1611 昵懇な和尚訪ひよる梅の坊
1612 月の梅貴とき狐裘着たりけり
1613 京音の紅梅ありやと尋ねけり
1614 紅梅に艶なる女主人かな
1615 紅梅や物の化の住む古館
1616 梅紅ひめかけの歌に咏まれけり
1617 いち早く紅梅咲きぬ下屋敷
1618 紅梅や姉妹の振る采の筒
1619 長と張つて半と出でけり梅の宿
1620 俗俳や床屋の卓に奇なる梅

1621 徂来其角並んで住めり梅の花
1622 盆梅の一尺にして偃蹇す
1623 雲を呼ぶ座右の梅や列仙伝
1624 紅梅や文箱差出す高蒔絵
1625 藪の梅危く咲きぬ二三輪
1626 無作法にぬつと出けり崖の梅
1627 梅活けて古道顔色を照らす哉
1628 潺湲の水挟む古梅かな
1629 手桶さげて谷に下るや梅の花
1630 寒梅に磬を打つなり月桂寺

1631 梅遠近そぞろあるきす昨日今日
1632 月升つて再び梅に徘徊す
1633 糸印の読み難きを愛す梅の翁
1634 鉄幹や暁星を点ず居士の梅
1635 梅一株竹三竿の住居かな
1636 梅に対す和靖の髭の白きかな
1637 琴に打つ斧の響や梅の花
1638 槎牙として素琴を圧す梅の影
1639 朱を点ず三昧集や梅の花
1640 梅の精は美人にて松の精は翁也

1641 一輪を雪中梅と名けけり
1642 靴足袋のあみかけてある火鉢哉
1643 ごんと鳴る鐘をつきけり春の暮
1644 炉塞いで山に入るべき日を思ふ
1645 白き蝶をふと見染めけり黄なる蝶
1646 小雀の餌や喰ふ黄なる口あけて
1647 梅の花青磁の瓶を乞ひ得たり
1648 郎去つて柳空しく緑なり
1649 行春や紅さめし衣の裏
1650 紫の幕をたゝむや花の山

1651 花の寺黒き仏の尊さよ
1652 僧か俗か庵を這入れば木瓜の花
1653 其愚には及ぶべからず木瓜の花
1654 寺町や土塀の隙の木瓜の花
1655 たく駝呼んで突ばい据ぬ木瓜の花
1656 木瓜の花の役にも立たぬ実となりぬ
1657 若葉して籠り勝なる書斎かな
1658 暁や白蓮を剪る数奇心
1659 馬渡す舟を呼びけり黍の間
1660 堅き梨に鈍き刃物を添てけり



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