夏目漱石俳句集

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zoom RSS 夏目漱石俳句集 <制作年順> 大正3年-1 (2312〜2400)

<<   作成日時 : 2009/12/02 14:59   >>

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夏目漱石俳句集


<制作年順>





大正3年(1914年)

2312 播州へ短冊やるや今朝の春
2313 松立てゝ門鎖したる隠者哉
2314 春の発句よき短冊に書いてやりぬ
2315 冠を挂けて柳の緑哉
2316 鶯は隣へ逃げて藪つゞき
2317 つれづれを琴にわびしや春の雨
2318 欄干に倚れば下から乙鳥哉
2319 我一人行く野の末や秋の空
2320 内陣に仏の光る寒哉

2321 春水や草をひたして一二寸
2322 縄暖簾くゞりて出れば柳哉
2323 橋杭に小さき渦や春の川
2324 同じ橋三たび渡りぬ春の宵
2325 蘭の香や亜字欄渡る春の風
2326 老僧に香一しゅの日永哉
2327 竹藪の青きに梅の主人哉
2328 茶の木二三本閑庭にちよと春日哉
2329 日は永し一人居に静かなる思ひ
2330 世に遠き心ひまある日永哉

2331 線香のこぼれて白き日永哉
2332 留守居して目出度思ひ庫裏長閑
2333 我一人松下に寐たる日永哉
2334 引かゝる護謨風船や柳の木
2335 門前を彼岸参りや雪駄ばき
2336 そゞろ歩きもはなだの裾や春の宵
2337 春風に吹かれ心地や温泉の戻り
2338 仕立もの持て行く家や雛の宵
2339 長閑さや垣の外行く薬売
2340 竹の垣結んで春の庵哉

2341 玉碗に茗甘なうや梅の宿
2342 草双紙探す土蔵や春の雨
2343 桶の尻干したる垣に春日哉
2344 誰袖や待合らしき春の雨
2345 錦絵に此春雨や八代目
2346 京楽の水注買ふや春の町
2347 万歳も乗りたる春の渡し哉
2348 春の夜や妻に教はる荻江節
2349 木蓮に夢の様なる小雨哉
2350 降るとしも見えぬに花の雫哉

2351 春雨や京菜の尻の濡るゝほど
2352 落椿重なり合ひて涅槃哉
2353 木蓮と覚しき花に月朧
2354 永き日や頼まれて留守居してゐれば
2355 木瓜の実や寺は黄檗僧は唐
2356 春寒し未だ狐の裘
2357 寺町や垣の隙より桃の花
2358 見連に揃の簪土間の春
2359 染物も柳も吹かれ春の風
2360 連翹の奥や碁を打つ石の音

2361 春の顔真白に歌舞伎役者哉
2362 小座敷の一中は誰梅に月
2363 花曇り御八つに食ふは団子哉
2364 炉塞いで窓に一鳥の影を印す
2365 寺町や椿の花に春の雪
2366 売茶翁花に隠るゝ身なりけり
2367 高き花見上げて過ぎぬ角屋敷
2368 塗笠に遠き河内路霞みけり
2369 窓に入るは目白の八つか花曇
2370 静かなるは春の雨にて釜の音

2371 驢に騎して客来る門の柳哉
2372 見上ぐれば坂の上なる柳哉
2373 経政の琵琶に御室の朧かな
2374 楼門に上れば帽に春の風
2375 千社札貼る楼門の桜哉
2376 家形船着く桟橋の柳哉
2377 芝草や陽炎ふひまを犬の夢
2378 早蕨の拳伸び行く日永哉
2379 陽炎や百歩の園に我立てり
2380 ちらちらと陽炎立ちぬ猫の塚

2381 紙雛つるして枝垂桜哉
2382 行く春や披露待たるゝ歌の選
2383 眠る山眠たき窓の向ふ哉
2384 魚の影底にしばしば春の水
2385 四つ目垣茶室も見えて辛夷哉
2386 祥瑞を持てこさせ縁に辛夷哉
2387 如意の銘彫る僧に木瓜の盛哉
2388 馬を船に乗せて柳の渡哉
2389 田楽や花散る里に招かれて
2390 行春や僧都のかきし絵巻物

2391 行春や書は道風の綾地切
2392 藁打てば藁に落ちくる椿哉
2393 静坐聴くは虚堂に春の雨の音
2394 良寛にまりをつかせん日永哉
2395 一張の琴鳴らし見る落花哉
2396 春の夜や金の無心に小提灯
2397 局に閑あり静かに下す春の石
2398 春深き里にて隣り梭の音
2399 銀屏に墨もて梅の春寒し
2400 三味線に冴えたる撥の春浅し



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