夏目漱石俳句集

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zoom RSS 夏目漱石俳句集 <制作年順> 明治44年〜大正2年 (2261〜2311)

<<   作成日時 : 2009/12/01 23:08   >>

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夏目漱石俳句集


<制作年順>





明治44年(1911年)

2261 腸に春滴るや粥の味
2262 蝶去つてまた蹲踞る小猫かな
2263 たく駝して石を除くれば春の水
2264 鶏の尾を午頃吹くや春の風
2265 冠せぬ男も船に春の風
2266 涼しさや蚊帳の中より和歌の浦
2267 四国路の方へなだれぬ雲の峰
2268 起きぬ間に露石去にけり今朝の秋
2269 蝙蝠の宵々毎や薄き粥
2270 稲妻に近くて眠り安からず

2271 灯を消せば涼しき星や窓に入る
2272 風折々萩先づ散つて芒哉
2273 耳の底の腫物を打つや秋の雨
2274 切口に冷やかな風の厠より
2275 たのまれて戒名選む鶏頭哉
2276 抱一の芒に月の円かなる
2277 稲妻に近き住居や病める宵
2278 石段の一筋長き茂りかな
2279 空に雲秋立つ台に上りけり
2280 広袖にそゞろ秋立つ旅籠哉

2281 鬢の影鏡にそよと今朝の秋
2282 朝貌や鳴海絞を朝のうち
2283 女して結はす水仙粽哉

明治45年/大正元年(1912年)

2284 雪の夜や佐野にて食ひし粟の飯
2285 壁隣り秋稍更けしよしみの灯
2286 懸物の軸だけ落ちて壁の秋
2287 行く春や壁にかたみの水彩画
2288 壁に達磨それも墨画の芒哉
2289 如意払子懸けてぞ冬を庵の壁
2290 錦画や壁に寂びたる江戸の春

2291 鼠もや出ると夜寒に壁の穴
2292 壁に脊を涼しからんの裸哉
2293 壁に映る芭蕉夢かや戦ぐ音
2294 壁一重隣に聴いて砧かな
2295 水盤に雲呼ぶ石の影すゞし
2296 湯壺から首丈出せば野菊哉
2297 五六本なれど靡けばすゝき哉
2298 蚊帳越しに見る山青し杉木立
2299 御かくれになつたあとから鶏頭かな
2300 厳かに松明振り行くや星月夜

2301 かりそめの病なれども朝寒み
2302 秋風や屠られに行く牛の尻
2303 橋なくて遂に渡れぬ枯野哉
2304 杉木立寺を蔵して時雨けり
2305 豆腐焼く串にはらはら時雨哉
2306 琴作る桐の香や春の雨

大正2年(1913年)

2307 人形も馬もうごかぬ長閑さよ
2308 菊一本画いて君の佳節哉
2309 四五本の竹をあつめて月夜哉
2310 萩の粥月待つ庵となりにけり

2311 葉鶏頭高さ五尺に育てけり



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