夏目漱石俳句集

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zoom RSS 夏目漱石俳句集 <制作年順> 明治28年-2 (171〜280)

<<   作成日時 : 2009/11/23 01:11   >>

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夏目漱石俳句集


<制作年順>





明治28年(1895年)

171 思ふ事只一筋に乙鳥かな
172 鶯や隣の娘何故のぞく
173 行く春を鉄牛ひとり堅いぞや
174 春の雨鶯も来よ夜着の中
175 春の雨晴れんとしては烟る哉
176 咲たりな花山続き水続き
177 桜ちる南八男児死せんのみ
178 鵜飼名を勘作と申し哀れ也
179 時鳥たつた一声須磨明石
180 五反帆の真上なり初時鳥

181 裏河岸の杉の香ひや時鳥
182 猫も聞け杓子も是へ時鳥
183 湖や湯元へ三里時鳥
184 時鳥折しも月のあらはるゝ
185 五月雨ぞ何処まで行ても時鳥
186 時鳥名乗れ彼山此峠
187 夏痩の此頃蚊にもせゝられず
188 棚経や若い程猶哀れ也
189 御死にたか今少ししたら蓮の花
190 百年目にも参うず程蓮の飯

191 蜻蛉や杭を離るゝ事二寸
192 轡虫すはやと絶ぬ笛の音
193 谷深し出る時秋の空小し
194 雁ぢやとて鳴ぬものかは妻ぢやもの
195 鶏頭に太鼓敲くや本門寺
196 朝寒の鳥居をくゞる一人哉
197 稲刈りてあないたはしの案山子かも
198 時雨るや裏山続き薬師堂
199 時雨るや油揚烟る縄簾
200 海鼠哉よも一つにては候まじ

201 淋しいな妻ありてこそ冬籠
202 弁慶に五条の月の寒さ哉
203 行春や候二十続きけり
204 誰が家ぞ白菊ばかり乱るゝは
205 渋柿の下に稲こく夫婦かな
206 茸狩や鳥居の赤き小松山
207 秋風や坂を上れば山見ゆる
208 花芒小便すれば馬逸す
209 鎌倉堂野分の中に傾けり
210 山四方菊ちらほらの小村哉

211 二三本竹の中也櫨紅葉
212 秋の山静かに雲の通りけり
213 谷川の左右に細き刈田哉
214 瀬の音や渋鮎淵を出で兼る
215 赤い哉仁右衛門が脊戸の蕃椒
216 芋洗ふ女の白き山家かな
217 鶏鳴くや小村小村の秋の雨
218 掛稲や塀の白きは庄屋らし
219 四里あまり野分に吹かれ参りたり
220 新酒売る家ありて茸の名所哉

221 秋雨に行燈暗き山家かな
222 孀の家独り宿かる夜寒かな
223 客人を書院に寐かす夜寒哉
224 乱菊の宿わびしくも小雨ふる
225 木枕の堅きに我は夜寒哉
226 秋雨に明日思はるゝ旅寐哉
227 世は秋となりしにやこの蓑と笠
228 山の雨案内の恨む紅葉かな
229 鎌さして案内の出たり滝紅葉
230 朝寒や雲消て行く少しづゝ

231 絶壁や紅葉するべき蔦もなし
232 山紅葉雨の中行く瀑見かな
233 うそ寒し瀑は間近と覚えたり
234 山鳴るや瀑とうとうと秋の風
235 満山の雨を落すや秋の滝
236 大岩や二つとなつて秋の滝
237 水烟る瀑の底より嵐かな
238 白滝や黒き岩間の蔦紅葉
239 瀑五段一段毎の紅葉かな
240 荒滝や野分を斫て捲き落す

241 秋の山いでや動けと瀑の音
242 瀑暗し上を日の照るむら紅葉
243 むら紅葉日脚もさゝぬ瀑の色
244 雲来り雲去る瀑の紅葉かな
245 瀑半分半分をかくす紅葉かな
246 霧晴るゝ瀑は次第に現はるゝ
247 大滝を北へ落すや秋の山
248 秋風や真北へ瀑を吹き落す
249 絶頂や余り尖りて秋の滝
250 旅の旅宿に帰れば天長節

251 君が代や夜を長々と瀑の夢
252 長き夜を我のみ滝の噂さ哉
253 唐黍を干すや谷間の一軒家
254 いたづらに菊咲きつらん故郷は
255 名月や故郷遠き影法師
256 去ん候是は名もなき菊作り
257 野分吹く瀑砕け散る脚下より
258 滝遠近谷も尾上も野分哉
259 凩や滝に当つて引き返す
260 炭売の後をこゝまで参りけり

261 去ればにや男心と秋の空
262 春王の正月蟹の軍さ哉
263 待て座頭風呂敷かさん霰ふる
264 一木二木はや紅葉るやこの鳥居
265 三十六峰我も我もと時雨けり
266 初時雨五山の交る交る哉
267 菊提て乳母在所より参りけり
268 酒に女御意に召さずば花に月
269 菊の香や故郷遠き国ながら
270 秋の暮関所へかゝる虚無僧あり

271 八寸の菊作る僧あり山の寺
272 喰積やこゝを先途と悪太郎
273 婆様の御寺へ一人桜かな
274 雛に似た夫婦もあらん初桜
275 裏返す縞のずぼんや春暮るゝ
276 普陀落や憐み給へ花の旅
277 土筆人なき舟の流れけり
278 白魚に己れ恥ぢずや川蒸気
279 白魚や美しき子の触れて見る
280 女郎共推参なるぞ梅の花



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